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ライブラリー「患者さんのこころ」

 設置の趣旨 


 文部科学省が公募した平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」に群馬大学の「良医養成のための体験的・実践的専門前教育」が選ばれました。

 本学医学部医学科では、倫理観に裏打ちされた技能・知識・態度を兼備した医師の養成を目指しています。専門前教育の段階から、医学生としての社会的責務を感得させると共に、継続的な学習意欲を涵養するための少人数グループ制カリキュラムを整備し、平成14年度から実施してきました。

 1年生の入学当初から週に半日の授業時間をとって「病院体験学習・医の倫理に関する講義と討論」にあて、2年生には「介護などの4週間集中体験」、さらに週3日の午後を全て使っての「研究体験と論文作成チュートリアル」を行っています。本プログラムの要点は、医療・介護施設での患者さん・入所者との対話と介助体験を通して学生が「患者さんのこころ」を知り、医学生としての社会性と医学・医療の倫理を学ぶことにあります。

 図書館では、このプログラムの教育効果を高めるために、ライブラリー「患者さんのこころ」を設置し、患者の闘病記、家族の介護記、ホスピス緩和ケア記録、介護施設の指導記録、医療事故及び倫理学関連書籍などを収集しています。医学生は、本ライブラリーを活用することにより、「患者中心の医療」とは何かを自ら学ぶ機会を得ることができます。

 また、一般にも公開することにより、本学のみならず、地域並びに全国各地の医療・介護施設従事者又は将来医療・介護施設で働くことを目指す学生、さらには当事者である患者さんやそのご家族等へもさまざまな医療・介護情報を提供することができます。

 

概要図 PDF形式:93KB

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